ひし もち。 拾遺和歌集/巻第一

拾遺和歌集/巻第一

暮春 左:藤原朝忠卿(勝) はなだにもちらでわかるゝ春ならばいとかく今日はをしまましやは 右: ゆくはるのとまりをしふるものならばわれもふなでておくれざらまし 11. 恋 左:壬生忠見 こひすてふわがなはまだきたちにけりひとしれずこそおもひそめしか 右:平兼盛(勝) しのぶれどいろに出でにけりわがこひはものやおもふとひとのとふまで 逸話 [ ] 博雅の読み違え [ ] 三番の鶯の歌のとき、右方の講師であるは誤って四番の柳の歌を読み上げてしまった。

1

拾遺和歌集/巻第一

その間、左右の講師はずっと歌を読み上げ続けていた。 恋 左:大中臣能宣(勝) こひしきをなににつけてかなぐさめむゆめにもみえずぬるよなければ 右:中務 きみこふるこゝろはそらにあまのはらかひなくてふる月日なりけり 18. 卑官だったは、出世を懸けて詠んだ歌が接戦の末に負けたことを悲観してその後食べ物を受け付けなくなり、そのまま死んだという逸話もあるが、その後の晩年の歌も残っている。

天徳内裏歌合

左:(勝) こほりだにとまらぬ春のたに風にまだうちとけぬうぐひすのこゑ 右:平兼盛 わがやどにうぐひすいたくなくなるはにはもはだらに花やちるらむ 3. 鶯 左:藤原朝忠卿(勝) わがやどの梅がえになくうぐひすは風のたよりにかをやとめこし 右:平兼盛 しろたへの雪ふりやまぬ梅がえにいまぞうぐひすはるとなくなる 4.。 左:卿(勝) 倉橋の山のかひより春霞としをつみてやたちわらるらむ 右: ふるさとは春めきにけりみよしのの御垣の原をかすみこめたり 2. 恋 左:(持) ひとしれずあふをまつまにこひしなばなににかへたるいのちとかいはむ 右:中務(持) ことならばくもゐの月となりななむこひしきかげやそらにみゆると 19. 左: あらたまのとしをつむらむあをやぎのいとはいづれの春かたゆべき 右:平兼盛(勝) さほひめのいとそめかくるあをやぎをふきなみだりそ春の山風 5. (ほとゝぎす) 左:坂上望城(持) ほのかにぞなきわたるなるほとゝぎすみやまをいづるけさのはつこゑ 右:平兼盛(持) みやまいでてよはにやいつるほとゝぎすあかつきかけてこゑのきこゆる 14. 款冬() 左:源順(勝) 春がすみ井手のかはなみたちかへりみてこそゆかめやまぶきの花 右:平兼盛 ひとへづゝやへ山ぶきはひらけなむほどへてにほふはなとたのまむ 9. 渡部泰明『和歌とは何か』(岩波新書、2009年)、pp. 郭公 左:壬生忠見(持) さよふけてねざめざりせばほとゝぎす人づてにこそきくべかりけれ 右:(持) 人ならばまててふべきをほとゝとぎすふたこゑとだにきかですぎぬる 15:夏草 左:壬生忠見(勝) 夏ぐさのなかをつゆけみかきわけてかる人なしにしげる野辺かな 右:平兼盛 なつふかくなりぞしにけるおはらぎのもりのしたくさなべて人かる 16:恋 左:藤原朝忠卿(勝) ひとづてにしらせてしがなかくれぬのみこもりにのみこひやわたらむ 右:中務 むばたまのよるのゆめだにまさしくばわがおもふことをひとにみせばや 17. 20番の内容 [ ] 1. 当日は午後早くから会場となるの準備が始まったが、左方の州浜の参上が遅れ、歌合が始まったときはすでに日が暮れていたといわれる。 『』第7巻():コミックだが伝えられている歌合の経緯が詳細に描かれている。

16

拾遺和歌集/巻第一

参考図書 [ ]• 首夏 左:大中臣能宣(持) なくこゑはまだきかねどもせみのはのうすきころもをたちぞきてける 右:中務(持) 夏ごろもたちいづるけふは花ざくらかたみのいろもぬぎやかふらむ 12. 実頼は補佐の高明に決めてもらおうとしたが高明は平伏して何も言わない。 卯花 左: みちとほみ人もかよはぬ奥山にさけるうのはなたれとをらまし 右:平兼盛(勝) あらしのみさむきみやまのうのはなはきえせぬ雪とあやまたれつゝ 13. 歌合のあと管弦の遊びが催され、退出は翌朝のことであった。 それでようやく実頼も決心が付き、右方の勝ちと判定を下した。

16

天徳内裏歌合

。

天徳内裏歌合

。 。

天徳内裏歌合

。 。 。

14

拾遺和歌集/巻第一

。 。 。

4